軽トラの構造と機能性
軽トラといえども業務車ですから、用途に適した仕様の工夫がなされています。前輪のサスペンションは基本的に全車ストラットで、前から見て前輪が逆ハの字になっている普通ポジディブキャンバーに設定されています。これは荷重がかかって車体が沈み込むと順ハの字のネガディブキャンバーとなる構造です。
後輪は、トラックとしてはオーソドックスなデフ一体式のリーフリジッド型なのがキャリイ、ミニキャブ、ハイゼットの3車種で、アクティはリーフリジッドに似ているのですがデフが別体式となるド・ディオン型という個性的な形式を採用しています。
サンバーはエンジン位置を避けるため4輪独立サスペンションのセミトレーリングアームとなっています。
又、トラックという特性上2WD車はすべて後輪駆動なのは当然ですが、4WDではいろいろで、アクティ全車とサンバーのAT車がビスカス式のフルタイム4WD、それ以外の車種ではパートタイム4WDとなっています。
今まで利用したことの無かった人にとってはどれも同じに見える軽トラックですが、こうして詳しく仕様を見てみると、実はかなりバラエティに富んでいるということがわかると思います。
軽トラックの外寸は全車が全長3.4m、全幅1.48mという、軽規格いっぱいにできています。全高は規格では2m以下なのですが、約1.8m前後になっています。